どのように勉強するか

小規模の塾・予備校講師が、日々の講義で感じたこと、思ったことを書き綴ります。

天気の変化で不調を感じるのは「気象病」です

風邪は回復に向かっていますが、最近、いつも体がだるく重いように感じています。
「年のせいか?」と思っていたのですが、一日の寒暖差が大きいので「気象病」だろうと考えています。
一日の気温差が10度を越えると「気象病」になる人が出てくるそうですから、皆さんも体には十分に気を付けてください。


この記事の最後のほうに、予防法も書いています。



Wikipediaによる「気象病の定義」

メカニズムの詳細は不明であるが、気圧や気温、湿度などの急激な変化に人体が対応しきれないことが原因とみられる。特定の季節に起きやすい花粉症などの「季節病」とは異なるが、熱中症のように気象病・季節病の両方の面を併せ持つ病気もある。ドイツでは気象と病気の関連を調べる「生気象学」の研究が進んでおり、医学気象予報を国民に提供している。


具体的には、内耳など気圧を感じるセンサーからの信号により自律神経系のバランスが交感神経優位となり、それがストレス刺激となってさまざまな疾患のメカニズムを惹起するという考えがある[3]。また、気圧の低下により人体の押される力が減り血管が拡張しやすくなるのが原因[4]。主な治療法は、「規則正しい生活」、「十分な睡眠」や「正しい食生活」などであるが、他の原因による症状についてはこの限りではない。体力のない人が気象病になりやすい[4]。このほか空調に過度に頼らず気温変化に身体を慣れさせることや、ストレッチ、ヨガが予防と症状緩和に有効であるとの意見や、乗り物酔い薬で症状を軽くできるケースもある。


一般に、天気の変化で不調を感じるのを「気象病」といいます。


雨が降りそうになると、関節が痛くなったり、季節の変わり目にめまいを感じたりするというように、天気の変化で体の不調を感じたら、それは「気象病」の可能性があります。


低気圧で体調不良を起こしやすい人の特徴は


「今日は頭が痛いと思ったら、やっぱり低気圧が近づいているみたい」などのように、体調不良で天気をピタリと当ててしまう人は、皆さんの周辺にもいませんか? 
このような天気によって引き起こされる体調不良は「気象病」と呼ばれ、決して「気のせい」ではありません。


「雨の日は頭が痛くなる」「台風が近づくとぜんそくの発作が出る」「梅雨時に古傷がしくしく痛む」など。天気が原因で起きる体調不良は、医療現場では昔から「気象病」と呼ばれていました。


気象病として最も多くの人が挙げる症状が頭痛で、その他、首の痛み、めまい、耳鳴り、気管支ぜんそく、関節痛、神経痛、古傷の痛み、鬱(うつ)や不安症なども気象病の症状のひとつです。現在、気象病で悩む人は日本で約1000万人にも上ると推定されています。


気圧の変化で自律神経が活性化する


昔から、天気と体調には深い関係があることはわかっていました。
ただ、現代の生活習慣によって気象病になりやすい体質になったり、ゲリラ豪雨などの極端な気象現象が目立つようになってきたりすることで、気象病の患者数は増加傾向にあると思われます。


気象病の主な原因は気圧の変化です


気圧の変化が急になればなるほど症状が強くなります。主に不調を訴えるのは気圧が低下するときですが、なかには気圧が上昇するときに不調を訴える人もいます。


気圧が変化すると人間の体はストレスを感じるため、それに抵抗しようとして自律神経が活性化されます。
自律神経系には、交感神経と副交感神経があり、交感神経は血管を収縮させ、心拍数を上げて体を興奮させる働きがあります。一方、副交感神経は血管を広げて体をリラックスさせる働きがあります。この交感神経と副交感神経の調整がうまくいかない(自律神経失調)と、さまざまな体調不良の原因となってしまうのです。



気圧の変化に温度や湿度の変化も加わると、気象病の症状が出やすいといわれています。実際に、1日の間に10度以上温度が変化したり、気圧が前の日と比べて10ヘクトパスカル以上変化したりすると、症状が出るという論文もあります。


特に症状が出やすい季節は、低気圧が定期的に通過する春や秋、梅雨時、そして台風が日本付近に接近する晩夏から秋にかけてになります。



台風のとき不調を感じるわけは?


「台風は、気圧の変化が急激なうえ、移動のスピードが速いので、いちばん痛みがつらいという患者さんが多いようです。一方、梅雨は期間が長いので、体調不良を訴える人がじわじわと増える傾向にあります」


夏場によく発生するゲリラ豪雨も、気象病を招きます。このような局地的大雨は、積乱雲によってもたらされます。積乱雲のあるところには激しい上昇気流が起こっています。上昇気流が起こっているということは気圧が低いということです。積乱雲ができれば急激に気圧が下がるので、気象病が起こるというわけです。


また、必ずしも低気圧が来なくても気象病の症状が出ることもあります。たとえば、「高層ビルの展望台に行ったら関節痛が出てきた」「飛行機に乗ったら耳鳴りがする」というケースです。高層ビルの展望台も飛行機の中も、地表よりは気圧が低いですし、エレベーターに乗っているときや離着陸時には気圧が急激に変化するからです。



最近ではエアコンで夏は涼しく、冬でも温かく過ごすことができます。こういう体にとってやさしい環境は、自律神経系の働きを弱めることにつながり、気圧の変化などで自律神経のバランスが崩れやすくなって、気象病に悩む人が増えている原因のひとつです。たまには意識して汗をかくほうがよいでしょう。


また、気象病の人は耳の血流が悪い傾向があると言われています。ですから、耳の血流をよくすれば、気象病の予防にも役立ちます。


気象病を予防するには


気象病がつらいという人は、下の(1)~(4)のマッサージを1日3回、痛みの出ない程度の力で行ってみてください。


(1)耳を上下横に5秒ずつ引っ張る


(2)耳の横の部分をつまみ、軽く引っ張りながら後ろに向かって5回ゆっくり回す


(3)耳の下に親指を当て、上に人差し指を当てて上下に折り曲げる。この状態で5秒キープする


(4)耳全体を手で覆い、後ろに向かって円を描くようにゆっくり5回程まわす


天気による体調不良は「気のせい」ではありません。あらかじめ体調が悪くなりそうかがわかれば、それだけでもさまざまな対策が取れるのではないでしょうか。

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